こんにちは
私はもうすでに両親を見送りました。
その時に感じたこと、経験を踏まえて、私自身の医療費・介護費の考え方、
ライフプランへの組み込み方を書いていこうと思います。
結論!
健康という最強の「非課税資産」を持とう
ライフプランニングとは、単にお金を貯めることではありません。
「貯めたお金を、自分の喜びのために使い切れる状態を作ること」です。
せっかく2,000万円、3,000万円と老後資金を準備しても、その大半が病院のベッド代や施設の支払いに消えてしまうのは、あまりにも勿体ない。
- 医療費として500万円、介護費として夫婦で1,500万円を一つの目安に。
- 公的制度を学び、過剰な民間保険を見直す。
- そして今、自分の体に投資して、介護が必要な時期を1年でも、1ヶ月でも遅らせる。
この3点が、ライフプランにおける「正解」と私は考えます。
今日から始めるバランス的な食事、今日から始めるウォーキング、今日楽しめるスポーツを見つける。
それは、あなたの銀行口座に将来数百万円を振り込むのと同じ価値があるのです。
なぜ「医療・介護」がライフプランの最大の懸念なのか
かつてのライフプランは「教育・住宅・老後(生活費)」が3大資金と呼ばれていました。
しかし、医療技術が進歩し、平均寿命が延びた現代では、ここに「医療・介護」という第4の巨大な支出が加わっています。最大の特徴は、「いつ、いくら必要になるか個人差が激しい」という点です。
だからこそ、平均値を知った上で「自分ならどうするか」というシナリオを持っておく必要があります。
医療費のリアル:生涯でかかるお金はいくら?
厚生労働省の統計によると、日本人の生涯医療費は約2,800万円(2020年代推計)と言われています。驚くべきは、その約半分を70歳以降に消費するという事実です。
自己負担額の目安
日本には「高額療養費制度」があるため、窓口で支払う額には上限があります。しかし、以下の点は考慮すべきです。
- 70歳〜74歳: 原則2割負担(現役並み所得者は3割)
- 75歳以上: 原則1割負担(一定所得以上は2割、現役並みは3割)
2025年現在、少子高齢化に伴い、窓口負担の割合は段階的に引き上げられる傾向にあります。(私たちの時代は3割負担になるでしょうね)
隠れたコスト「保険適用外」
医療費で本当に怖いのは、保険診療以外の部分です。
- 入院中の差額ベッド代: 1日平均6,000円〜1万円以上。
- 食事代・衣類レンタル: 1日2,000円程度。
【結論】
大きな病気を2〜3回経験すると想定し、自己負担分として300万円〜500万円程度は「医療専用枠」として現金または換金性の高い資産で持っておくのが現実的でしょう。
介護費のリアル:期間と費用の見積もり
介護は医療以上に個人差が大きく、また「終わりの見えない支出」になりがちです。生命保険文化センターの調査(2024-2025年最新動向反映)によると、目安は以下の通りです。
初期費用(住宅改修・介護ベッド購入など)
・平均:約74万円
手すりの設置やバリアフリー化、介護用家具の購入にかかる費用です。
月額費用(施設利用料・デイサービスなど)
・平均:約8.3万円
在宅介護なら数万円で済むこともありますが、有料老人ホームなどの施設に入居すれば月20万円以上かかるケースも珍しくありません。
介護期間
・平均:約5年1ヶ月(61.1ヶ月)
10年以上続くケースも15%程度存在します。
介護費の合計シミュレーション
平均値で計算すると、74万円 +(8.3万円 × 61ヶ月) ≒ 約580万円 となります。
もし夫婦2人が施設に入ることを想定するなら、1,500万円〜2,000万円という金額が現実的な水準となります。
知っておくべき「高額医療・高額介護合算療養費制度」
まずは、国が用意している「セーフティネット」を把握しましょう。
医療費と介護費、両方の負担が重くなった際、最も重要な救済策です。
- 制度の内容: 1年間(毎年8月〜翌7月)に支払った「医療費」と「介護費」の合計が、所得区分ごとの限度額を超えた場合、その分が払い戻されます。
- 2025年現在の限度額:世帯合計で年 56万円(75歳以上・一般区分)
- 月々の上限(医療57,600円、介護44,400円など)を個別に支払っていても、年間の合計額でさらに調整が入る仕組みです。
- 75歳以上・一般区分の世帯の年間上限額は56万円です
医療費: 57,600円 × 12ヶ月 = 691,200円
介護費: 44,400円 × 12ヶ月 = 532,800円
合計: 1,224,000円
計算: 1,224,000円(合計) - 560,000円(上限) = 664,000円
この差額である664,000円が、申請により「合算療養費」として後から払い戻されます。実質的な年間の自己負担額は56万円で済むことになります
・注意点: 自治体から通知が届くことが多いですが、申請が必要です。
領収書を捨てずに保管しておくことが推奨されています
これらを知ることで、「青天井に数千万円必要」という不安を「月額〇万円の予備費を積めばいい」という具体的な行動計画に落とし込めます。
医療費と介護費の相関関係
- 「負の連鎖」と同時発生: 75歳以上では、脳血管疾患や骨折などで入院(医療)し、退院後そのまま要介護状態(介護)へ移行するケースが非常に多いです。これにより、医療費の支払いが終わる前に介護費が始まり、固定費が2倍になる期間が発生します。
- 加齢による負担の逆転: 75歳〜80代前半までは「医療費」が先行しますが、85歳を超えると入院よりも施設入所や訪問介護などの「介護費」の割合が上回る傾向にあります。
(最悪の仮定)75歳夫婦どちらか1人10年間寝たきりの場合
夫婦2人どちらか1人が75歳から85歳まで寝たきり入院すると仮定、
夫婦2人で年金300万円の世帯、窓口負担割合1割、負担上限56万円
高額医療・高額介護合算療養費制度を使って
年間56万円前後×10年間で560万円
寝たきり入院の場合、食費・居住費の試算額
入院中の食費(標準負担額)
一般区分の場合、1食あたりの単価が決まっています。
・1食あたり:490円
・1日あたり(3食):1,470円
・1ヶ月(30日)あたり:44,100円
居住費(光熱水費)
「療養病床」という、長期入院が必要な病床に入院する場合のみ発生。
・1日あたり:370円
・1ヶ月(30日)あたり:11,100円
※一般の急性期病院などの病床(通常の怪我や病気での入院)では、この居住費はかかりません。食費・居住費で年間70万円前後くらいはかかるので
10年間で700万円
75歳10年寝たきりで入院した時の10年間の支出
医療費+食費・居住費=1260万円ぐらい必要になります
(配偶者の医療費は自己負担限度額になる為、基本控除内になる)
私の考え
私は医療保険には加入していません、保険は75歳から使える物は高額でルールも複雑です
私の場合は全て貯金と金融資産でおぎなうつもりです
両親を見送った経験から莫大にかかった印象はありませんでした、
父親はパーキンソン病になり7~8年寝たきり状態で81歳で亡くなりました
母親は食道がんになっても91歳までは長生きしました
病気は仕方ないが予防が大事、毎日の体重管理、毎年の人間ドック、かかりつけ医
どれも先行投資です
(但し、私たちの時代、医療費・介護費は上がる事は間違いないでしょう)
私は70歳以降は金融資産より現金比率を高めて対応していこうと思います
私の医療費・介護費のライフプランの組み込みはこれだけですが
両親を見ていて感じたことは、お金のことより、いかに楽しみ生きるかです。
諦めないで下さい、自分の人生にもういいと思うだけで人は老います、もう少し、もう少しだけ、人生を楽しみましょう。
でも、先立つものはやはりお金ですよね。資産形成をしていれば、過度に恐れる必要はありません。
ただ、この金融資産の運用が何歳まで出来るかも不安材料のひとつになりますね
まとめ
豊かな老後とは「健康」という資産を持つこと
医療費・介護費は、日本の優れた公的制度によって上限が設けられています。
過度に恐れる必要はありません。
本当の豊かな老後とは、銀行にたくさんお金があることではなく、「健康」という最大の資産を持ち、そのお金を「不安」ではなく「楽しみ」のために使える状態こそが、本当の豊かさです。
今日から、「予防」に目を向けましょう。


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