こんにちは。
今回は50代から資産運用を始める方向けに、私が今、退職間際に感じた新NISAとiDeCoの活用方について書いて行きます
結論から言えば——
✅ まずは「新NISA」一本で十分
✅ NISA枠を使い切れない人は、iDeCoは不要
✅ iDeCoは“出口戦略”が難しく、使い方を誤ると思わぬ税金がかかる可能性もあります
50歳から投資しても遅くない?
「もう50歳、今さら投資なんて遅いのでは?」
そんな不安を抱く人は少なくありません。
たしかに20代・30代から積み立ててきた人に比べれば、運用期間は短くなります。
しかし、50代には「安定した収入」と「ライフプランを具体的に描ける」強みがあります。
残り10〜15年の時間を活かして、“攻めすぎず、リスクや目的にあった方法で”投資を考えるのが現実的です。
投資は「短期はダメ」「長期が良い」と言われる理由
株式や投資信託は、短期では価格が大きく上下します。
1年のうちに10〜20%下がることも普通です。
しかし、15年以上の長期で見れば右肩上がりの傾向が強くなります。
たとえば、米国株指数の「S&P500」は、過去20年間で平均年利約7〜8%の成長。
一時的な暴落はあっても、長期で積み立てた人の多くはプラスになっています。
つまり、短期は「運」だが、長期は「確率」。
この「確率」を味方につけるのが、投資運用なのです。
銀行の窓口でNISAもiDeCoもダメ?
銀行の窓口では「安全志向の投資信託」や「元本保証型商品」をすすめられることが多いです。
しかし、それらは手数料が高く、リターンが低い傾向があります。
特にiDeCoでは「定期預金」や「保険型商品」をすすめられるケースが多いですが、
運用益がほとんど期待できません。
長期投資のメリットを活かすには、ネット証券で低コストなインデックスファンドを選ぶのが鉄則です。おすすめはSBI証券・楽天証券など。
50代からでも、まずは「開設・設定」から始めてみましょう。
NISAとiDeCo、どう違うの?
| 項目 | NISA | iDeCo |
| 対象年齢 | 18歳以上(上限なし) | 原則20~65歳まで |
| 税制優遇 | 運用益が非課税 | 掛金全額が所得控除+運用益も非課税 |
| 引き出し | いつでも可能 | 原則60歳まで引き出し不可 |
| 投資額上限 | 年間360万円(成長投資枠含む) | 年間14.4~81.6万円(職業による) |
| 向いている人 | 柔軟に資産を増やしたい | 老後資金を確実に積み立てたい |
NISAは「いつでも使える自由口座」、iDeCoは「老後専用の年金口座」。
目的が異なるため、併用するのが理想ですが・・・
iDeCoの受け取り方法は3つ
- 老齢給付金(60歳以降)
・「一時金」「年金」「併用」の3つから選べる。
・一時金は退職所得控除、年金は公的年金等控除の対象。
・退職金や企業年金と時期が重なると控除枠を使い切り、課税される場合もある。 - 障害給付金
在職中に障害認定を受けた場合に受け取れる給付金。
原則として非課税扱いとなり、保障としての役割もあります。 - 死亡一時金
加入者が亡くなった場合、遺族が受け取る一時金。
**相続税の非課税枠(500万円×法定相続人)**の範囲内であれば課税されません。
iDeCoを積み立てる前の出口戦略(確認事項)
iDeCoを受け取る際には、以下の5つを必ずチェックしておきましょう
- 受け取り額
総額がいくらになるかをシミュレーション。受取方法によって課税額が変わります。 - 加入年数
加入期間10年未満だと、60歳で受け取れない場合があります(最短受取年齢は加入年数で変動)。 - 勤務先の退職金の有無
退職金とiDeCo一時金の受取時期が重なると、退職所得控除枠を圧迫します。 - 勤続年数
退職所得控除は「勤続年数」に応じて増えるため、退職年齢の見通しを立てておくこと。 - 公的年金受給額
公的年金とiDeCo年金を同時受取にすると課税ラインが変わるため、年金控除の枠を確認しましょう。
これらを考慮せずに受け取ると、せっかくの節税が帳消しになるケースもあります。
iDeCo意外なポイント:税金・手数料・運用利回り
iDeCoには“見えにくいコスト”も存在します。
- 税金
受け取り時に課税される可能性あり(控除枠を使い切った場合)。 - 手数料
- 口座開設時:2,829円
- 運営管理手数料:月171円〜
- 信託報酬(運用商品による)
長期間になるほど影響が大きいため、低コスト商品を選びましょう。 - 運用利回り
元本保証型商品(定期預金・保険)ばかり選ぶと利回りが低下。
長期ならインデックス型投信でリスクを分散するのが現実的です。
10〜30年後の受取額を大体の利回りで想定して出口戦略を考える
NISA枠が拡大した今、まずは「NISA」一本で十分
2024年からの新NISAは、
- 非課税期間が無期限
- 年間投資枠360万円(積立枠120万円+成長枠240万円)
という圧倒的に有利な制度に変わりました。
この枠を活用すれば、NISA一本でも十分な老後資産形成が可能です。(私もNISA一本)
したがって、NISA枠を使い切れていない段階でiDeCoを始めるのは、基本的におすすめしません。
NISA枠を埋められない人は、iDeCo不要
NISA枠を活用しきれていない人がiDeCoをやるのは、資金効率が悪くなると思う
その理由は次の2つです。
- iDeCoは60歳まで引き出せない
急な支出や環境変化に対応できず、自由度が低い。 - 出口戦略が難しい(受け取り方で税金がかかることがある)
iDeCoは「積立時」はお得でも、「受け取り時」に課税される事も
退職金や年金との受け取りタイミングを間違えると税金が増えることも。
課税制度いくつあり、控除枠を正確に計算しないと損をするケースがある。
👉つまり、“出口が難しい制度”を無理に使うより、シンプルなNISAを使い切ることが楽です。
視点を税金面に
iDeCoの「非課税」とは何か?
iDeCoの「非課税」は3つの段階にあります。
- 掛金が所得控除(毎年の税金が減る)
例:年収600万円で年間24万円拠出すると、年約4〜5万円の節税。 - 運用益が非課税(通常は約20%課税)
10年で50万円の利益なら、通常1万円税金がかかるところ→0円。 - 受取時も退職所得控除または年金控除が使える
この3段階の非課税をフル活用できるのが、iDeCoの大きな魅力です。
iDeCoの出口戦略
iDeCoで税金が多くなる時とは
①退職金が「退職所得控除」を大幅に超える人
②「課税所得金額の税率」を「課税退職所得金額の税率」が超える人
- 拠出時: 年収がそれほど高くなく、所得税率が10%や20%の段階。
- 受取時: 退職金+iDeCoの合算が大きくなり、1/2した後の金額(課税退職所得)に適用される税率が33%や40%に跳ね上がる場合。
- 結果: この場合、現役時代の節税額よりも、受取時の納税額の方が大きくなります。
実際の数字で解説
(例)勤続30年で月2万のiDeCoで積立
・月2万円で(年間24万円)これを投資信託’’7%’’で30年間で運用すると仮定します
(この時の節税額は年4万円として30年間で120万円)
投資信託で元本が720万円、運用益を合わせて2340万円
もし会社の退職金が1000万円、勤続30年間の退職金控除額は1500万円
退職金合計で3240万円ー(控除額)1500万円=1840万円
1840万円➗2=課税退職所得金✖️税率33%ー(控除額)153,6万円=150万円
拠出時の120万円お得ですが、受取時の税金150万円で30万円マイナスになります
またここで前回紹介した、受取額を1年ずらしても
1年目に
退職金=1000万円ー退職金控除1500万円=税金は0円ですが
2年目に
iDeCo=2340万円(1年目で退職金控除は使ったので使えず)
課税退職所得金=2340万円➗2=1170✖️税率33%ー(控除額)153,6万円=232,5万円
受取時の税金=232,5万円
受取る時期をずらしても税金は下がらず、逆に上がってしまいました。
対策
・退職金またはiDeCoを年金形式(分割)にする(この時には社会保険料が上がります)
・iDeCoではなくNISAを優先する: NISAは出口の税金が「ゼロ」です。
退職金が多いことが確実な高年収者は、iDeCoよりもNISAを優先する方がトータルの税負担が軽くなるケースがあります
普通の50歳夫婦にはNISA枠3600万円を埋められない?
新しいNISAは、
成長投資枠+つみたて投資枠=**年間360万円(夫婦で720万円)**まで投資可能。
しかし、実際には50代夫婦の多くは生活費・教育費・住宅ローンが残っており、
年間360万円(夫婦で720万円)フルに投資するのは現実的ではありません。
一般的な家庭ではNISA枠を埋めらないため、iDeCoを活用するのは現実的では無い
(高年収の自営業夫婦などは別ですが)
大事なのは「枠を埋めること」ではなく、
少額でも継続すること。
たとえば夫婦で月5万円ずつ積み立てても、10年で約1200万円。
年利5%で運用すれば、約1550万円に増える計算です。
「できる範囲でコツコツ続ける」ことが、50代投資の本質です。
まとめ:50代こそ「攻めすぎず、リスクや目的にあった方法で」
- ✅ 投資は「短期は運」「長期は確率」
- ✅ NISAは自由度が高く、老後以外の資金にも使える
- ✅ 銀行ではなくネット証券で低コスト運用を
- ✅ 無理にNISA枠を埋めず、「続けられる金額」でOK
最後に
idecoはけして悪い物では有りません
iDeCoを積み立てしている人は辞めずに手数料負けしない程度に継続してくて下さい
確定拠出年金(DC)受取の出口戦略も基本同じと思います
50歳からでも、NISAとiDeCoを活用すれば、
「老後のお金の不安」は大きく軽減できます。
投資は一発勝負ではありません、
50歳からは入金力では無く、投資期間です。いかに投資期間を長く取り無駄なリスクを取らないか、時間を味方につける知恵です。
これからの10年、20年を豊かにするために、
今日から「老後資金を育てる投資」を始めてみましょう。
(投資はあくまで自己責任でお願いします)


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