60歳で働かない難易度 FIRA60を実現できる人は5%以下という現実

退職前後のお金

🔹60歳で働かないという選択

「60歳で働かない。」
最近では多くのサラリーマンが一度は憧れる言葉かもしれません。
しかし、実際にその選択を“現実”にできる人はどれくらいいるのでしょうか?

私が「もしかしたら60歳で完全リタイアできるかもしれない」と思い始めたのは55歳頃。
仕事もまだ忙しく、人的資本を無駄にしたくない気持ちと、
今のストレスから解放されたいという想いのあいだで揺れていました。
「健康面は?」「夫婦の時間は?」「本当に働かなくていいのか?」
そんな不安と期待が入り混じっていたのを、今でも覚えています。

🔹FIRA60とは何か

私が使う「FIRA60」という言葉は、
「60歳前後で経済的自立を果たし、仕事からある程度自由になる」ことを意味します。
いわばFIRE(早期リタイア)の退職金や年金を視野に入れた現実版です。
完全リタイアではなく、“働かなくても生きていける自由を持つ”こと。
時間の使い方を自分で決められる生き方です

🔹空白の5年間 ― 60歳から65歳の壁

FIRA60で最も大きな壁となるのが、年金受給が始まるまでの「空白の5年間」です。
この期間は収入が途絶える一方で、生活費は変わらず必要になります。

仮に夫婦2人で月27万円、年間330万円で暮らすとした場合、
5年間で必要な生活費は 1,650万円

さらに、65歳から年金を年間300万円受け取っても、
年間30万円の赤字が続くとすれば、90歳までに約750万円の不足合計 2,400万円 が「60歳で働かない」ための最低ラインになるでしょう。
(これは仮にの話なので税金、介護保険料、住居費などの詳細は含んでいません)

🔹日本の現実 ― FIRA60を実現できる人は?

データを見てみましょう。

・60歳で金融資産3,000万円以上約20%
 (家計の金融行動に関する世論調査2024)

・年金300万円以上の夫婦世帯約30%
(男性の公的年金額の分布「200~300万円」の層が41.3%
 女性の公的年金額の分布「100万円~200万円」の層が31.4%
 大体い夫婦で30%前後と思われます)

・60歳で完全退職している人約12〜15%

これらを組み合わせるのと、経済的自立を達成出来る人を鑑みると
(私の試算ではFIRA60の安全圏は資産5000万円前後と見ています)
FIRA60を実現できる人は全体の5%以下に絞られると考えます。

つまり、「FIRA60」は夢物語ではありませんが、
相応の準備と戦略が必要ということです

🔹前提条件 ― FIRA60を叶えるために必要な3つの要素

  1. 住宅ローンを完済していること
  2. 子供の教育費が終了していること(又は確保出来ている)
  3. 親の介護費用をある程度確保していること(又は親が介護費用を確保している)

さらに、インフレ・車の維持費・住宅の修繕・医療費などの要素も無視できません
(生活費27万円の内訳には住宅費1.5万円しか入って無いのと車の維持費も入っていません)
これらが揃って初めて、「働かない自由」が現実味を帯びてきます

🔹今すぐできる準備ステップ

FIRA60を現実のものにするためには、まず「自分の現在地」を知ることです。

  1. 今の資産額を把握する
  2. 支出管理をする
  3. 住宅ローンの残年数を確認する
  4. 退職金見込み額を会社に確認する
  5. 確定拠出年金(DC・iDeCo)の運用内容を確認する
  6. ライフプランシュミレーションを作る

これだけでも、将来の見通しがぐっとクリアになります。

🔹家計の見直しは最強の投資

資産形成で最も効果的なのは「支出の最適化」です

保険の見直しは最優先に
日本人は保険が大好きですから、余計な保険に入っていないか?

又、家計を“妻用・旦那用”と分けて管理している夫婦も多いですが、
FIRA60を目指すなら、同じ方向を見て協力することが不可欠です。
夫婦は同じ船の乗組員。
お金の話を避けるほど、航路は不安定になります。
まずはお互いの“価値観”を共有することから始めましょう。

🔹投資を取り入れると景色が変わる

退職金や貯蓄だけでなく、
NISAやiDeCoといった制度を活用すれば、より現実的にFIRA60が近づきます。
税制優遇を受けながら、長期で資産を育てる。
今では10代からでも投資を始める時代です。
60歳からの自由も、積み上げ次第で実現可能です。

🔹結論:FIRA60は“終わり”ではなく“始まり”

FIRA60は爆発的な資産を形成してからの話ではありません。

キラキラサイド FIREでは無く、
夫婦で協力し、現実を見据えて準備すれば、誰にでも手が届く範囲にあります

大切なのは、「お金」よりも「時間の使い方」を意識すること、

時間を味方にすること
60歳からの時間は、これまでよりも貴重です。
それを“有意義な投資”に変えられるかどうかが、人生の分かれ道です。

🔹最後に

FIRA60はリタイアではなく、人生を再設計するプロジェクトです。
 
私がよく言われること
「仕事辞めたら暇やろ?」
「夫婦で毎日一緒にいて退屈しないの?」
「年金と退職金だけで足りるの?」

でも私はこう思います
「暇だから、嫌な仕事を続けるの?」

60歳までは高単価で正社員でいられても、
再雇用では現役の半分、場合によっては4分の1になるとも言われます。
どれほど経験豊富でも、大企業では「定年=終了」扱い。

それならば、60歳までに資産を築いて、
時間の切り売りから“自分の時間”を取り戻す。

会社を離れて初めて見える景色
夫婦で過ごす静かな朝、誰にも縛られない1日。

今の働き方に違和感を感じているなら、
「60歳からの自由な人生」に向けて、
今日から少しずつ準備を始めてみませんか。

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