こんにちは、西風スマイルです。
FIRA60を目指す、59歳のサラリーマンです。定年まで、残り610日となりました。
今回は、ただのジャーナルです。退職前610日の、定点観測。日記のようなものなので、流し読みで、気軽に流してください。
所々、私の愚痴みたいに聞こえる所も有るかもしれません。
みなさんの職場でも、よくある風景だと思います。そんな感じで、気軽に読んでください。
今回の内容は、この4つです。
シフトイン(夜勤)。
お盆休みという工場あるある。
オペレーターという職種。
そして最後に、私はどうしているか。
59歳になりました。そして、夜勤に戻りました
今月、歳がひとつ増えて、59歳になりました。妻からは、ハグとケーキ。それ以上でも以下でもない、我が家らしい誕生日です。
そして今月、勤務が変わりました。ついにシフト勤務、夜勤ローテーション入りです。
私が、夜勤?
現場で夜勤をするのは、もう2〜3年ぶりです。私のような老体——いや、老木まで駆り出されて、みんなと一緒に、昔みたいに夜勤をしています。
つまり、そういうことなのです。60歳目前の私が夜勤に入るくらいの、人手不足。
化学プラントのオペレーターというのは、極端に言えば誰でもできる仕事。でも、ある程度の経験と技能は要る。その微妙なバランスの職種で、59歳が夜勤に戻る。これが、今の現場のリアルです。
夜勤の日の、一日の流れ
せっかくなので、夜勤の日をどう過ごしているか、書いておきます。
13時頃から、昼寝。ここが最初の関門です。朝からトレーニングをしていると、なかなか寝られない。心拍数が落ちてくれない状態。寝ていても、体は休めていない。Garminの睡眠の質の計測を見ると、はっきり数字に出ます。
そもそも私は、普段から日勤帯の体に整えて、その前提でトレーニングをコントロールしています。だから昼間は、ほとんど寝られません。
17時ぐらいに起きて、食事。18時ぐらいに家を出ます。勤務は20時から。通勤は、だいたい50分。
……なぜ、こんなに早く出るのか。
管理職時代からの習慣です。早めに出社して、メールを見て、その日の作業や工事を確認して、頭の中で段取りを組む。もう、そこまで求められていないんですけどね。今の立場なら、もっとギリギリでもいいのに、体が勝手に早く動いてしまう。管理職時代の習慣は、そう簡単に抜けません。
暗いところが、見えない
さて、59歳の夜勤です。何がきついか。
暗いところが、見えない。
老眼には、暗いところが辛い。見えないから勘違いをするし、数字も間違えて記入する。老眼は、暗いところでは特に効いてきます。
しかも最近は、現場確認もスマホ、手順書もスマホやタブレットです。あの小さい画面が、暗い現場で読めない。入力もできない。
ほんと、目は大切ですよ。
先日も、やりました。現場のデジタル表示に、ライトを当てて数字を読んだのですが——「0」と「8」を、読み違えたのです。
事務所に戻ってから気がついて、また現場まで確認しに行きました。
笑い話ですが、笑い話で済んでいるだけ、とも言えます。プラントの数字は、間違えていいものではありませんから。
それでも、経験が補う。でも——
一方で、経験に助けられる場面も、たくさんあります。
「大体この辺」「大体、こうやれば」。慣れているからこそ、体が先に動く。少し手間取るはずの作業も、楽にこなせてしまう。若い頃には無かった、これは明らかな武器です。
ただし、ここに落とし穴があります。
慣れているからこその、ミス。
そして、そこは年下の上司から、厳しくチェックされます。まあ、当然です。ベテランの「大体」は、上手くいけば効率で、外れれば事故ですから。
だから、こう考えることにしています。
最近はスピードを求められることも少ないので、一度、手順書を確認して、段取りをして臨めば、楽勝です。
経験に頼りすぎず、経験を段取りに変える。59歳の現場での戦い方は、たぶんこれです。
若い子とのコミケーション
夜勤に戻って、思いがけず楽しかったことがあります。
若い子たちが、やたらと話しかけてくれるのです。
「何年ぶりですか?」「夜勤前に、寝てきました?」——たわいもない雑談です。でも、これが中々に楽しい。
驚いたのは、私の体調の話をされたことでした。何人にも、同じことを聞かれたのです。あの人、大丈夫かな、と。みんな、それなりに気を回してくれているのが分かります。そんなふうに心配される歳になったのか、という感慨と、単純に嬉しい気持ちと、半分ずつです。
たぶん、若い子から見れば、こう見えているのだと思います。
「なぜ、この人は余裕なのか?」
種を明かせば、余裕なわけではありません。昼間に寝られないぶん、しんどいのは同じです。ただ、40年ぶんの経験と、走って作った体と、あと610日で辞めるという事実が、たぶん少しだけ、表情に余裕を作っているのでしょう。
雑談の中身は、他愛のないものです。株価の話も出ます。誰が追証を払っただの、そういう話も。
私からアドバイスは、できませんね。ひとつだけ、しくじったことがあります。
損した話は笑い話にできるのに、儲かった話はしづらい——そんな話の流れで、つい自分の話をしてしまったのです。おかげで、「あの人、儲かってるらしい」ということになりました。
……ブログでは数字をぼかしているのに、現場では口を滑らせる。まったく、何をやっているんでしょうね。
夜勤明けの、糸の切れた凧
心配していた体のほうは、案外、大丈夫でした。
2〜3年ぶりの夜勤明け。思ったほど疲れておらず、帰ってひと眠りしたあと、50分のトレーニングができました。日頃、走っておいてよかった、という話です。
それより印象的だったのは、明けの日の、あの感覚でした。
開放感を、久しぶりに味わったのです。糸の切れた凧のように、自分がどこかへ飛んでいく感じ。実際、帰り道にランニングショップへ寄ったりしました。平日の昼間に、です。
平日の昼間の街には、平日の昼間の空気があります。
……あれ、これは。
前回の記事で、退職後の時間割を書きました。平日の都会をウロウロするのが刺激的だろう、と。夜勤明けの半日は、その予行演習だったわけです。610日後には、あの半日が、毎日になる。
糸の切れた凧が、毎日続いたらどうなるか。楽しみでもあり、少し、怖くもあります。
なぜ、人が足りないのか
さて、そもそもの話です。なぜ、59歳が夜勤に入ることになったのか。
大企業でも、人手不足です。
ひとつは、来年の定期補修の準備です。定期補修というのは、それはもう大変な仕事で、今から人員を割いて、計画と予定を立てていく必要があります。だからスタッフ部門に、人を割く。現場の頭数が、そのぶん減ります。
裏を返せば、これは初めから分かっていた人員配分です。でも、その通りにはならない。コストカットと、人材不足が重なるからです。
今年も新人の採用はあります。それでも、足りません。
そして今回、予定外の休みが重なりました。育休と産休です。
これは、もちろん歓迎すべきことです。ただ、会社の人員計画から見れば「予定外」の欠員になる。しかも、半年前から分かっていたことでもあるのです。分かっていたのに、埋められない。余剰人員を持たない体制の、正直なリスクだと思います。
オペレーターという職種の話
ここで少し、私の職種の説明をさせてください。
化学プラントのオペレーター。資格を取るのは、実はそう難しくありません(実務では危険物取扱の資格などは要りますが)。でも、奥は深い。そしていずれ、AIに取って代わられる職種でもあると思っています。……まだまだ、先の話だとは思いますが。
仕事の一環に、作業許可というものがあります。
これが、大変です。コントラクター(協力会社)に、作業を指示し、許可を出す。危険物を扱う現場ですから、手順を守らなければ、失敗が事故になり、人命に関わります。作業手順は決められているし、現場監督さんもベテランです。それでも、段取りをして、安全に作業できる環境を整えるのは、簡単ではありません。
だから、その作業許可に対して、見張るポストまで人員が割かれています。
正直に言えば、嫌なポストです。人の粗探しをする役回りですから。でも、大切なところでもある。私たちが、本当に安全な環境を作れているかを見ている人が、必要なのです。
ちなみに私は、そのポストに行く資格は持っています。でも、回ってくることはありませんし、今度こそ断ると思いますけどね。あれは、周りのミスを見つけて、自分の優秀さを見せるポストになりがちですから。
作業を止める、勇気
作業許可のプレッシャーについて、正直な今の心境を書いておきます。
最近は、そのプレッシャーは、あまりありません。理由はひとつです。
判断に迷ったら、作業をしない、させない。そう決めておけばいいからです。
ただ、これが現場では難しい。やめる勇気を、なかなか持てないのです。工程、時間、そういった制約に縛られて、判断が鈍る。
作業を中止できる勇気を持てたら、実は、楽なんですけどね。……もちろん、それでもできない時は、あるのですが。
これは40年かけて、ようやくたどり着いた境地です。若い頃の私には、たぶん書けなかった一行だと思います。
お盆休みという、工場あるある
今年のお盆は、世間は9連休だったようです。私には、関係ありませんけどね。
工場は動いているので、生産部門に休みはありません。カレンダー通りの、シフト勤務です。
日本特有のこの長期休暇、工場にはなかなかの弊害があります。
まず、工事もプロジェクトも止まります。技術係も、保全係も、本社の生産計画の担当も、みんなお休みですから。休むのは大いに結構なのですが、こちらは動き続けているわけです。
そして、もっと切実なのが、取引先です。ケミカル(薬品)の会社も休み。配送もローリーも止まる。
つまり、この期間はシビアな在庫管理と、注入コントロールが必要になります。
何を心配するのか。ケミカルの在庫切れです。切れれば、製品が生産できなくなる。だから、多めに発注して、規格内で少し余裕をもって添加しておく。
ところが、ここが悩ましいところで、ケミカルを入れるタンクは、そう大きくないのです。予定外の生産調整で減産などが入ると、今度はタンクの中身が調整できなくなる。
こういう時は、コスト削減や省エネだけで考えないほうがいい、というのが私の考えです。多少割高なコントロールになってもいいので、「期間」でコントロールする。連休は、そういう判断が要る時期です。
休めないポジションの人
もうひとつ、書いておきたいことがあります。
どこの職場にも、休めないポジションの人がいます。
一部ですが、確かにいます。そこだけ、どうしても代えられない。だから、その人は休みが取りづらい。
可哀想だと思います。しかも厄介なのは、その人が頑張るから、面倒な仕事まで、その人のところに集まっていくことです。
良いか悪いかではなく、これは時代遅れなのだと思います。人に頼っている業務、ということですから。会社も分かっているはずですが、変えられていない。
ここは、人手不足ではなく、人材不足の問題です。
ちなみに現状でも、やろうと思えば、方法はいくらでもあると思っています。……と、これも老婆心ですね。私も2週間連続で休んだことがあるので、あまり偉そうなことは言えません。
私は、どうしているか
最後に、そんな職場で、私がどうしているかを書いておきます。
楽しくやろうと思っています。
昔の管理職の、嫌なおっさんにはならない。気安く、「はい、はい」と受ける。これが今のスタイルです。
管理職時代は、逆でした。部下たちにはのびのびとやらせて、自分のポジションで調整をして、現場が動きやすいようにする。責任は自分、でも仕事のメインは部下。そういうやり方でした。
今は違います。常に、年下のボスに許可を求める。「ここまでやりますよ」というスタイルです。こちらが「こうだから、こうした」と勝手に進めても、年下ボスにはボスの考えがありますから。
その上で、提案はします。「もう少しこうすれば、もっと現場をスムーズに回せますよ」「ここは私が全部やるから、あそこは何人かで」といった具合に。
職場を回して、ストレスフリーに。
59歳の夜勤要員にできることは、たぶん、そのくらいです。でも、そのくらいのことで、現場はずいぶん変わります。
あと、610日。
暑い日も、そろそろピークアウトです。ランニングシーズンに入っていきますね。
人生、楽しみましょう。
それでは、また。


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