なぜFIRA60にバケットリストは必要か?——妻と娘との食事で、特上ひつまぶしを3人分

5つの富ー時間

こんにちは、西風スマイルです。

FIRA60(60歳での、ちょっと早めのリタイア)まで、残り約580日。59歳の会社員です。

バケットリストを書いてから、やりたい事を意識するようになりました。

FIRA60とバケットリストは、相性がいいと思うんですよ。

今回は、そのバケットリストを意識した、家族との食事の話です。

妻の誕生日のデートと、娘との鰻。どちらも、ちょっとした外食です。でも私にとっては、リストに書いた項目を、一つずつ実際にやってみた話でもあります。

なぜ、FIRA60にバケットリストなのか

以前、バケットリスト
死ぬまでにやりたいことリストの記事を書きました。

あの時の私は、散々ごねていました。乗り気じゃない。今さら裸の自分と向き合うのは嫌だ。そう書いたはずです。

でも、書き出してみると、意外なことが起きました。

リストに載っていると、それを前向きにやろうという気になるのです。そして一つやってみると、少し気分が上がる。

小さくても、成功体験というのは、やっぱり良いものですね。

リストには、こんな項目がありました。

妻との、最高のデートの組み立て。子供との飲み会。家族を、特別な旅行に招待する。

今回は、その入り口の話です。

FIRA60で手に入るのは、時間です。でも、時間があるだけでは、人は動きません。

退職したあとに、意欲がしぼんでいくのが、私はいちばん怖い。それを防ぐのは、たぶん好奇心と、ちょっとした張り合いです。

バケットリストは、その道具としてかなり良いのではないか。空いた時間に、向かう先をくれるからです。

だから、FIRA60にはバケットリストが要る。最近、そう思うようになりました。

▶ ごねながら書いたバケットリストは、こちら → 「バケットリスト、等身大の58歳の悩み」

妻の誕生日に、ドレスコードという壁

まずは、妻の誕生日です。

今年はデートをプレゼントすることにして、(大阪の)あべのハルカスの最上階にあるレストラン「ZK」を予約しました。

ここで、ひとつ壁が出てきました。

ドレスコードです。カジュアルでいい、とはいえ、ドレスコードがある。

二人で、何を着ていこうか、と顔を見合わせました。

私の服といえば、工場の作業着と、ランニングウェアと、普段着。それくらいしかありません。

正直、ちょっとブルーになりました。

コースの値段は、いちばん手頃なもので一人6,000円ほど。思っていたほど高くはありませんでした。お金の壁より、服の壁のほうが高かったわけです。

なんとかクリアして、当日を迎えました。夫婦そろって、初めは少し緊張していましたが

結果的には、十分楽しめました。

肉と魚と、プレゼントなし

料理は、妻が肉のコース、私が魚のコース。

どちらも、しっかり堪能しました。妻も「美味しい」と言ってくれました。

プレゼントは、特に用意しませんでした。

この歳になると、サプライズで何かを渡すより、本人が欲しいものを、欲しい時に買えばいい。そう思うようになったからです。

食事のあとは、美術館に寄って、公園を散歩して、帰りました。

派手なことは何もしていません。でも、いつもの夫婦の一日とは、少し違う一日でした。

父とは、一度も飲みに行かなかった

次は、子供との食事の話です。

その前に、父のことを少し書きます。

私が働き始めてから、父が退職するまで、二人とも働いていた期間が重なっていました。会社帰りに、何度か顔を合わせたこともあります。

でも、二人だけで食事をしたことも、お酒を飲んだことも、一度もありませんでした。

それが、今でも少し心残りなのです。

だから自分の番になったら、ぜひ、と思っていました。

子供が働き始めてからは、私と2人で外に出かけることも、すっかりなくなっていました。前々から「今度、飲みに行こう」と誘ってはいたのです。

店選びで、値段が青天井になる

ところが、娘の仕事は忙しく、なかなか時間の融通が利かないようでした。

そこで思い出したのが、昔、娘が「鰻が食べたい」と言っていたことです。

ちなみに、上の子は鰻が嫌いです。誘ったら一蹴されました。だから今回は、下の子と、妻と、三人です。

飲み会の前哨戦として、鰻にしよう。そう決めて、市内の鰻屋を調べ始めました。

そして、やはり悩むのは値段です。

特別な時間にしたい、と思った瞬間から、値段は青天井になります。

本音を言えば、市内ではなく、郊外の鰻屋に行きたかった。私の好みは、そっちです。

でも、今回は娘が行きやすい場所にしたかった。それに、少し小洒落た時間にしたかったのです。

選んだのは、グラングリーン大阪の南館3階、「うな富士」です。

蓋を開けた瞬間の、娘の顔

鰻には、思い出があります。

子供がまだ小さかった頃、家族で古い小さな鰻屋に行ったことがありました。

小さい頃だから、そんなに食べられないだろう。そう思って、子供にはうな丼の「並」を頼みました。

子供は、すごく楽しみにしていたようです。運ばれてきてから、蓋を開けるまで、わくわくしているのが分かりました。

ところが、蓋を開けた瞬間。

子供の顔が、曇りました。今にも泣き出しそうでした。

その店の「並」は、正直、かなり貧相だったのです。

私は慌てて、自分のうな丼と交換しました。

あの時の、幼い子供の顔が、今でも忘れられません。

一番安いものを選ぶ、私の癖

もうひとつ、正直に書いておくことがあります。

私には、外食の癖があります。

家族と出かけても、メニューの中から、一番安いものを選んでしまうのです。

資産形成をしているうちに、身にしみついた癖です。

妻には、とっくに見抜かれています。好きなものを食べればいいのに、少しの値段の差なのに、100円でも安く済ませようとする、と。

友人に「ここは出すから」と言われても、その人が頼むものより安いものを選んでしまう。

身近な友人には、こう言われたことがあります。

「お前、俺ん家に泊まりに来ても、出前を頼む時、必ず少し安いのを頼むよな」

誰に言われたわけでもありません。自分の中に、勝手にしみついた金銭感覚です。

だから最近は、できるだけ値段を気にしないようにしています。

特上ひつまぶしを、3人分

というわけで、この日は、予約を入れたうえで、特上のひつまぶしを3人分、頼みました。

お店は新しく、公園が見える眺めのいい席でした。これは期待できそうだ、と思いました。

最近は時々、鰻屋に行くことがあります。値段も上がっているので、量はそれほど多くないだろうと思っていました。ご飯の量と鰻の量も、事前にお店に聞いてはいたのです。

運ばれてきた鰻は、ふっくらして食欲をそそるいい匂い。

最初は、匂いと美味しさで、どんどん箸が進みました。

ところが、いつもと違って、ご飯も鰻も、量が多い。

そのうち、妻と娘が戸惑い始めました。

ちょっと、張り切りすぎたかな(笑)。

娘は、少し恥ずかしそうでした。

でも、あの日の小さな鰻屋の顔とは、まるで違う顔でした。食べきれない分は、持ち帰りもできたので、そこは安心です。

並で泣きかけた子に、特上を食べきれないほど出した。

数十年近くかかっても、完璧には行きませんね。

鰻のあとに、ケーキ

食事のあとは、三人でグラングリーン大阪を散策しました。

それから、ホテルのカフェでケーキセット。

最後に、百貨店のお惣菜売り場で晩ご飯を買って帰りました。

……ただ、鰻にケーキで、妻は晩ご飯を食べられませんでした。

そして別れ際、次はビールを飲もう、と娘と約束しました。お店の下見も、もう済ませてあります。

娘との飲み会は、次回に持ち越しです。

ずっと見守りたい、と思った。でも

娘と別れたあと、ふと思いました。

子どもというのは、いくつになっても、愛おしいものです。

この子を、ずっと見守っていたい。ずっと、永遠に。

そう思いました。

でも、それは違う

いつか、私は別れる。

いつか、私は……。

だからこそ、今を楽しもう、と思いました。

できないことを探して、無いものを探して、寂しがっても仕方がない。

今あるものに感謝して、今楽しめるものを、素直に楽しむ。

あるものを楽しんで、あるものを大切にする。

娘との、この時間を楽しもう。

父とはできなかったことを、今、娘とできている。それだけで、十分です。

おわりに

バケットリストに書いた項目は、ほとんどが、退職前でもできることばかりでした。前の記事で、私はそう書いて落ち込んでいました。

でも、退職前にできることだからこそ、今やっておけばいい。

妻とのデートも、娘との鰻も、特別な旅行ではありません。それでも、確かにリストが一つずつ動き始めています。

……と、格好よくまとめたいところですが、白状しておきます。

お店を決めたのは、私ですが。

でも、予約を入れたのは、妻でした。

予約を入れるまでの苦しみがある、と書いたのは、たしか私だったはずなのですが。

まだまだです。

それでは、また。

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