こんにちは、西風スマイルです。
FIRA60を目指す、58歳のサラリーマンです。定年まで、残り640日を切りました。
今日は、バケットリスト「死ぬまでにやりたいことリスト」
の話です。
先に白状すると、このリストを書き出すのに、私はあまり乗り気ではありませんでした。
だって、バケットリストを作るってことは、自分自身と向き合うことになるし、自分が人生のなかで本当に望んでいるものを見つけ出すことって、自己分析そのものなんですよね。
今更、裸の自分と向き合うのって、嫌じゃないですか。
で、書いてみたんです。10分で書けました。そんなに気負いすることなかったけど……。
問題は、そこからでした。
私のバケットリスト
まず、書いたものを、そのまま公開します。
【やりたいことリスト】
- バイクの免許取得(250ccなら維持費も安い)
- 海外旅行
- バンジージャンプ
- スカイダイビング
- ホテルのラウンジで、ビール
- 川下り
- 完走できなかった、トレイルレースへの再挑戦
- 富士登山競走へのチャレンジ
- 80歳でのフルマラソン
【ライフスタイル】
- 妻とのデート習慣化
- 妻との、最高のデートの組み立て方
- 娘との飲み会
- 同窓会
- 旅行計画の習慣化
【人間関係・社会貢献】
- 家族を、特別な旅行に招待する
- 恩師や友人に、感謝を伝える
- オフ会に行く
- 町内会の草刈りを手伝う(ボランティア)
【ずっと抱えている宿題】
- 庭のデッキの再建(以前作ったが、虫の大量発生と腐食で撤去。今度はプラスチック木材で)
- 外構・駐車場のコンクリートのやり直し
- 断捨離
バンジーやスカイダイビングが混じっているのはご愛嬌として、書き終えて眺めた第一印象は、こうでした。
……身近だな。
世界一周でも、豪華客船でもない。ラウンジのビールと、庭のデッキと、娘との飲み会。
そして次の瞬間、もっと嫌なことに気づいたのです。
どれも退職前でも出来ることばっかりだ〜。
なぜ、やらないの?
そこで疑問が?「なぜ、今やらないのか?」
時間が無いのか。——いや、北海道に12日間も行けた人間が、それは言えません。
お金が無いのか。——ラウンジのビールは、数千円です。
出来ない理由では、ない。となると、優先度の問題です。
私は、このリストより優先しているものがある。
……やっぱり、仕事のことを優先的に考えているな。
いつ死ぬかわからないのに、先延ばしするのか? 人生はいつ終わってもおかしくないのに?
自分で自分に説教しても、答えが出ない。なぜ踏み出せないのか、自分でも理解できない。
仕方がないので、また、AIに解剖してもらうことにしました。
前回「静かな退職」の件で私を査定したやつです。
今回は、AIのほうから仮説を4つ、ぶつけてきました。
仮説①「ご褒美温存説」——ハズレ
やりたいことを、退職後の楽しみとして取ってある。今やってしまうと、退職後の楽しみが減る気がするのでは?——という仮説。
これは、違いました。楽しみを温存する感覚は、あまり無いのです。ラウンジのいいホテルなら、実はもう探し始めています。行く相手も探しています。……第一候補は、やはり嫁かな。
仮説②「許可証待ち説」——これも、少し違う
「退職」という、誰かがくれる許可を待っているのでは?——という仮説。
これも、しっくり来ませんでした。考えて分かったのですが、許可証というのは、他人がくれるものです。私はどうも、他人の許可を待つタイプではない。自分で決めたい。
では、自分で決めればいいだけの話が、なぜ決まらないのか。
次の仮説で、答えが出ました。
仮説③「予約装置説」——大当たり
北海道が行けたのは、フェリー予約という「後戻りできない装置」があったから。リストが動かないのは、意思の問題ではなく、予約を入れていないだけ。——という仮説。
これは、大当たりでした。
思い出してみると、北海道は、フェリーの予約を取った途端に、スケジュールが全部決まったのです。宿、ルート、休暇の申請。予約という一点が決まった瞬間、残りは転がるように進んだ。
そうだ、予約だ。
私には、予約を入れるまでの苦しみがあるのです。予約を入れ始めると、すぐに動ける。計画は進む。でも、その最初の一点——予約、誰かとの約束、スケジュールを決める、休みを取る——このハードルの手前で、いつも足踏みしている。
デッキの再建も、同じです。踏み出せない理由に、撤去の苦い記憶があるのかと聞かれましたが、それは無い。あれも要するに、予約です。計画を立てる、資材を買う。その一点から始まる。分かっているのに、その一点を、入れていない。
仮説④「仕事という避難所説」——たぶん、これも当たり
仕事を優先するのは、仕事が好きだからではなく、「遊び方を考える」より「働く」ほうが慣れていて楽だから。——という仮説。
癪ですが、たぶんこれも当たりです。
ただ、少しだけ反論させてください。仕事は、言い訳ではありません。今は仕事が生活の土台で、仕事がうまく行けば、生活のサイクルも上手く回る。ミスをすれば、全てが狂う。それに、情熱も注いでいると思うのです。誰かの手助けができるのは、素直に嬉しい。
でも——その上で、認めます。
私は知らず知らずのうちに、仕事がいやだと言いながら、日常のルーティンに逃げ込んでいる。
私はどうも、ルーティンを凄く好む人間のようです。新しいことがしたいと言いながら、自分のルーティンから抜け出せない。行きのフェリーで「自由を飼い慣らすのは難しい」と書きましたが、あれは他人事ではなく、思いきり自分のことでした。自由は怖い。ルーティンは、楽なのです。
ルーティンは、敵ではなく武器だった
ここまで書くと、ルーティン好きの自分を直さなければいけない話に見えます。
でも、違うと思うのです。
考えてみれば、私はルーティンの力で、ここまで来ました。習慣にしてしまえば、どんなハードなマラソントレーニングでもこなせるようになる。月間300kmの走り込みも、家計簿も、このブログも、全部そうやって続いてきました。
証拠が、もうひとつあります。
もし「元気でいられるのはあと5年」と医者に言われたら、何を最初にやるか——と考えてみたのです。すぐに仕事を辞めるのは、当然として(笑)。
最初にやりたいこととして浮かんだのは、意外にも、リストに書いていないものでした。ドライブ旅行です。今度は九州、四国、東北。
なぜリストに無いものが一番に出てくるのか、不思議でした。でも、理由は簡単です。北海道で、ドライブ旅行が私のルーティンになったからです。一度習慣の回路に乗ったものは、考えるまでもなく「次」が浮かぶ。
つまり、こういうことです。
私は、意思が初動でも、起点になってない。始めの「起点」は予約から始まり、ルーティンで続く。
だったら、性格を直すより、この性質をそのまま使えばいい。やりたいことは、意思に頼まず、予約をねじ込む。そして一度やったことは、ルーティンに滲ませて、習慣にしてしまう。旅行計画の習慣化なんて項目をリストに書いていましたが、あれは我ながら、正しい書き方だったわけです。
リストに足りなかったのは、日付だった
バケットリストの書き方を紹介する記事は、たくさんあります。カテゴリーに分けろ、期限を書け、数値化しろ。
でも、10分でリストを書けて、そこから動けなかった私に言えるのは、ひとつだけです。
リストに足りないのは、項目でも、決意でもない。予約です。
「バイクの免許を取る」ではなく、「教習所に申し込む日」。「ラウンジでビール」ではなく、「妻を誘って、予約を入れる週末」。やりたいことリストは、予約リストに書き換えて、初めて動き出す。少なくとも私の場合は、そうでした。
18歳の時に取りたかったバイクの免許を、車を先に取って、原付でお茶を濁して、40年持ち越してきました。40年です。意思の力を待っていたら、あと40年かかります。
出来る、出来る、やれ。
北海道ツーリングは行けたろ。退職前から、やろうよ。
ここまで読んで、あなたはどう感じたでしょうか。
バケットリストを書くことは、結局、自己分析でした。裸の自分と向き合うことでした。そしてそれは、退職後——いや、今からの人生を、どう過ごすかを探すことでもありました。
嫌がっていた私が言うのもなんですが、10分で書けます。あなたも今週末、裸の自分と、向き合ってみませんか。
……と、人様を誘っておいて、私はこの記事を書き終えたら、まずラウンジの予約サイトを開くことにします。
開くだけで終わらないことを、祈っていてください。
それでは、また。

コメント