「いつかやろう」と思って、止まっていることはありませんか?
「それ、定年してからで良いんじゃないの?」
そう同僚に言われたとき、私はうまく言い返せませんでした。
こんにちは、西風スマイルです。
58歳、サラリーマン歴40年、FIRA60を目指しています。
21歳の頃、友人と北海道ツーリングを計画。長期休暇が取れず、断念。
27歳で妻と計画した釧路のカヌー体験は、妻の妊娠でキャンセル。
それから31年。
「いつか行こう」と思いながら、気がつけば、ここまで来ました。
そして来月、私はようやく人生初の北海道ツーリング&カヌー体験に出発します。
「定年まで700日無いのに、なぜ今?」
そう思われるかもしれません。
でも、最近こう感じるのです。
「今ならできる」
「明日があるとは限らない」
実はこれ、北海道だけの話ではありません。
私には「いつかやろう」と言いながら、止まったままのことが、5つもあったのです。
「いつかやろう」が、いつの間にか溜まっていた
ある日、ふと自分の「やろうやろう」と思っていることを並べてみました。
そして、自分でも驚きました。
① 海外旅行
最後にパスポートを使ったのは26歳。あれから32年、止まっています。
② タイムバケット
「DIE WITH ZERO」をYouTubeで知って、いいなと思ったまま。書きかけては、止まっている。
③ ブログのオフ会に行く
収益化を実現している先達から学びたい。なのに、行けていない。
④ Claude(AI)の活用
毎日使っているのに、「使いこなせている」感覚がない。やりたいことは、頭の中にある。
⑤ そして、北海道
31年越しの宿題。
並べてみて、思いました。
これ、私だけでしょうか?
50代の方とお話しすると、似たような「いつかやろう」を、誰もが抱えている気がします。
「定年したら旅行する」
「子どもが独立したら勉強し直す」
「落ち着いたら、あの人に連絡する」
それが、なぜか、ずっと先延ばしになっている。
理由は、たいてい「同じ」だったりする
5つの先送りに、それぞれ理由があります。
私の場合、こんな感じでした。
・海外旅行——「お金に見合う価値が見出せない」
・タイムバケット——「気持ちが乗らない」
・オフ会——「服装や見栄えが気になる」
・AI活用——「試行錯誤で時間が減るのが嫌で、後回しにしている」
・北海道——「タイミングが合わなかった」
別々の理由に見えるのですが、書き出してみると、根っこは似ています。
「お金が減るのが嫌」
「失敗して傷つきたくない」
「失うのが怖い」
つまり、全部「守り」の言葉なのです。
きっと、これは私だけではないと思います。
50代になると、守りたいものが増えてきます。
資産、健康、家族、立場、評価。
そして、時間。
「もう失敗できない年齢」という感覚が、無意識に働く。
それ自体は悪いことではありません。
ただ、その「守り」が、知らないうちに別のものを削っていることに、私は気づいていませんでした。
「気力」にも、賞味期限があるらしい
ある調査結果を見て、ハッとしました。
「PRESIDENT」誌が1万人のビジネスマンに聞いた、50代の後悔ランキングです。
1. 定年後も働けるように資格を取っておけばよかった
2. 海外で稼げるように外国語を勉強しておけばよかった
3. 自分のやりたい仕事をしたほうがよかった
4. もっと稼げる仕事をしたほうがよかった
5. 再就職に向けた準備をしたほうがよかった
並べてみると、ある共通点が見えてきます。
全部、「動かなかった」結果なのです。
「いつかやろう」「もう少し落ち着いてから」と思っているうちに、気力の方が先に切れてしまった——そういう後悔ではないでしょうか。
すべて、気力の旬を逃した後悔だと、私には見えてきます。
そして脳科学を調べてみると、面白い話が出てきました。
諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授によると、人がやる気を出すにはドーパミンという脳内物質が関わっています。
ポイントは、ここ。
「体を動かすことがやる気のトリガーになるので、ダラダラを続けていると、やろうという気持ちにはいつまでもなりません」
つまり——
動くから、やる気が出る。
やる気が出てから動くのではない。
順番が、逆だったのです。
これを知って、ちょっと笑ってしまいました。
私は今まで「やる気が出たらやろう」と思って、ずっと待っていました。
でも、それでは永遠に動けないわけです。
気力には、賞味期限がある。
そして、その賞味期限は——
動かない時間が長いほど、短くなっていく。
守れるものと、守れないもの
ここで、大事なことに気づきました。
お金は、守れます。
減ったら、また稼げる。投資すれば増やせる。節約すれば守れる。
でも、気力は守れません。
放っておくと、減っていく。
動かないと、もっと減っていく。
気づいたときには、戻すのが大変になっている。
これ、お金の話とは真逆なのです。
お金:使わなければ減らない
気力:使わなければ減っていく
そう考えると、ちょっと怖くなります。
私はずっと、「目に見える資産」ばかり気にしてきました。
銀行口座、ポートフォリオ、資産額。
でも、もっと大事な資産があったのです。
気力という、目に見えない資産。
これは、グラフにも、家計簿にも、絶対に出てきません。
だから、減っていることに気づきにくい。
守るものを間違えると、本当に大事なものを失います。
私は、お金を守ろうとして、気力を削っていました。
これが、自分でもびっくりした、最近の発見です。
58歳で気づけて、よかった
正直に書きます。
これに気づいたのは、つい最近です。
もっと早く気づけばよかった——とは、思いません。
58歳の今、気づけてよかったと思っています。
なぜなら、まだ動ける体があるから。
まだお金もある。時間も、工夫すれば作れる。
そして何より——
「気力には賞味期限がある」と気づいた瞬間が、賞味期限内だったということです。
これが65歳、70歳だったら、もう動く体力も気力もなかったかもしれない。
そう考えると、58歳のこの気づきは、ぎりぎりのプレゼントです。
今年、始める4つのこと
気づいたからには、動きます。
完璧を目指さず、ひとつずつ。
動いてから、やる気が出る——脳科学のこの順番を信じて。
① 北海道、来月行く
31年越しの宿題を、来月片付けます。
「お金が減るのが嫌」と思いそうになったら、こう自分に言い聞かせます。
お金で、31年ぶりの経験を買い戻している、と。
② タイムバケット、「やりたいこと」だけ書く
書こうとして止まっていた理由は、わかりました。
「やらなくてはならないこと」と「やりたいこと」が混ざるからです。
だから、分けます。
タイムバケットには、「やりたいこと」だけを書く。
③ ブログのオフ会に行く
ブログの収益化を実現している先達から、リアルで学ぶのが一番早い。
服装も話し方も、完璧でなくていい。
「傷つきたくない」と思っている58歳が、
「傷ついても大丈夫」になる60歳には、自動的にはなれません。
50代のうちに、一度は擦りむいておく必要があるのだと思います。
④ Claude(AI)で、半自動化に挑戦する
ファイル出力の自動化、リサーチと骨組み作成のテンプレ化、YouTube動画作成の半自動化。
全部一気にやらず、ひとつずつ試します。
「試行錯誤で時間が減る」のが嫌で止まっていた私が、
試行錯誤を楽しむ私に変わる練習だと思って、やります。
結論——「いつか」は、今日のことだった
この記事を書いて、わかったことがあります。
「いつかやろう」の「いつか」は、永遠に来ない。
なぜなら、それは「今やらない理由」を作るための、便利な言葉だからです。
50代の私たちには、守りたいものがたくさんあります。
お金、健康、家族、立場。
それは、大切です。
でも、守ってばかりいると、気力という、目に見えない大事な資産が、静かに減っていきます。
私は、来月、北海道に向かいます。
21歳で断念した道。
27歳で諦めた計画。
ようやく、「いつか」が「今」になります。
そして、もしこの記事を読んでくれたあなたにも、
「いつかやろう」と思っているものが、ひとつでもあるのなら——
その「いつか」を、今日から動かしてみませんか?
気力の賞味期限が切れる前に。


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