評価益、約40%。
夫婦で続けてきたインデックス投資の、現時点の成績です。
こんにちは、西風スマイルです。
58歳、サラリーマン歴40年、FIRA60(60歳リタイア)を目指しています。
正直に書きます。
この数字は、私の実力ではありません。
ここ5〜7年は、米国株も日本株も、歴史的に見て異常なほど好調でした。
インフレ、円安、AI相場——
「投資すれば、誰でも儲かった時期」だったとも言えます。
だから、この40%という数字を見て「すごい」とは思いません。
ただ、淡々と積立を続けてきた結果として、今ここにある、というだけです。
今日は、その4年間のリアルを、正直に書き残しておこうと思います。
「自社株購入」が、すべての始まりだった
きっかけは、本当に偶然でした。
48歳のとき、会社の持ち株会に入るために、証券口座が必要になったのです。
「証券口座って、どうやって作るんだろう?」
そう思いながら手続きを進めるうちに、「NISA」という言葉に出会いました。
調べてみると、世の中にはオルカンやS&P500という言葉があふれていて、多くの人が「インデックス投資」をしているらしい。
そこから、私の勉強が始まりました。
妻にも話して、二人でネット証券口座を開設することにしました。
これが、思った以上に手こずりました。
ネット銀行→ネット証券開設、ただポイントが欲しかった。
でも、銀行が以前開設していて紛失していた!
ログインしては、設定画面で迷子になり。
妻と二人でスマホを覗き込んで、何時間も格闘した日のことを今も覚えています。
「投資を始める」というのは、最初の一歩が一番重い。
でも、その一歩を踏み出さないと、何も始まらないのです。
バラバラだった「お金の置き場所」を、一つにまとめた
最初は、いろんな場所に少しずつお金が散らばっていました。
・旧つみたてNISA:夫婦で年80万円ずつ、2年間で合計160万円
・特定口座:カード積立のポイント目当てで、eMAXIS Slim S&P500を購入
・個人年金保険:長く積み立てていた商品
・外貨預金:何かのキャンペーン?お得だった
・仮想通貨:これもキャンペーン?ポイントもらえるから
それぞれ、別々の理由で始めたものでした。
でも、ある日、ふと気づいたのです。
「これ、全部別々に管理しているけど、本当にこれでいいのか?」
勉強を続けるうちに、わかってきました。
個人年金保険の運用利回りと、インデックス投資の長期リターンを比べると、明らかに違う。
特定口座よりも、新NISAの非課税枠の方が圧倒的に有利。
そして2024年、新NISAが始まったタイミングで、私は決断しました。
バラバラだったものを、全部「新NISA」にまとめることにしたのです。
・個人年金保険を解約
・特定口座のインデックスを売却(外貨預金、仮想通貨それぞれ少額ですが)
・浮いた資金を新NISAへ移管
夫婦で2年間、新NISAを満額の1,440万円活用しました。
整理してみて、気づいたことがあります。
お金の管理は、「分散」と「集約」のバランスだということ。
投資先は分散すべきです。でも、置き場所はシンプルにまとめる方が、管理しやすい。
今、私の頭の中で資産マップがすっきり描けるのは、この整理のおかげです。
なお、私はインデックス投資のほかに日本の高配当株もやっていますが、今回の記事はインデックスに絞って書きます。
高配当株の話は、また別の機会に。
私のインデックス投資の中身
今、私が積み立てているインデックスは、シンプルです。
・eMAXIS Slim S&P500のみ
理由は、過去のリターンです。
S&P500の長期リターンが、世界平均よりも高い実績を持っていたから。
もちろん、これからも続くとは限りません。
でも、私は「米国経済の中心500社」に絞る方が、納得感があると感じました。
積立のペースは、こんな感じです。
・新NISA:夫婦で月25万円(つみたて投資枠+成長投資枠)
・成長投資枠もほぼ積立で埋める戦略(浮いてる資金を5年に分けて投資する)
つまり、個別株のような選定はしていないということです。
成長投資枠も、結局は同じS&P500のインデックスファンドを買い続けています。
「成長投資枠なのに、成長株を選ばないの?」
そう思われるかもしれません。
でも、私は考えました。
個別の成長株を選ぶ時間が勿体無い、時間は有限、学習にも時間コストがかかる。
だったら、S&P500の構成銘柄が「すでに成長企業の集合体」だと捉えて、淡々と積み立てる方が間違いがない。
これが、4年続けてきての私の答えです。
米国MMFで、心が傷ついた話
——インデックス一本で来たわけではありません。
10年の中で、忘れられない経験があります。
それは、米国MMFに手を出した時のことです。
円安が進み始めた頃、私は思いました。
「これは円安がもっと進む。今のうちにドルに変えておこう」
1ドル140円のとき、約300万円をドルに換金して、米国MMFで運用を始めました。
金利は約4.5%。(安全安心、MMFなら金利はほぼ確定)
ドルで持っているだけで利息がつく。
円安が進めば、為替差益も乗る。
理屈の上では、最高の戦略に思えました。
でも、現実は違いました。
毎日、ドル円のチャートを見ては、一喜一憂する自分がいました。
「135円、戻すの早い!巻き戻しがくるか?」
「もうこれからは170円を突き抜ける?」
「専門家のSNSでは『110円に戻る』と言っている」
評論家の言葉に、心が揺さぶられる日々。
知らないうちに、私の頭の中は為替のことでいっぱいになっていました。
結局、1ドル157〜158円のとき、私は円に戻しました。
期間は8ヶ月。利益は約50万円。
数字だけ見れば、悪くない結果です。
でも、その50万円のために、私は毎日のメンタルを為替に支配されていたのです。
ここで、ある後悔があります。
「あのとき、ドルでS&P500のETFを買っていれば、今もずっと持っていたはず」
円に戻しで早く動かしてしまったのは、MMFが出し入れしやすかったからです。
ETFだったら、長期保有していたかもしれない。
この経験で、私は決定的なことを学びました。
「為替は、複雑すぎる、冷静でいられない」
経済情勢、各国の金利、政治、戦争、災害——
為替は、無数の要因で動きます。
私のような個人投資家が、それを読み切ることは不可能。
たとえ50万円儲かっても、心が傷つく投資は、続かない。
そして、もう一つ。
「インデックスは、人類の成長に投資することだから、安心する」
S&P500もオルカンも、本質は世界経済の成長に乗ること。
為替よりも、複雑だけど、長い目で見れば人類は前に進んでいる。
(実際には、S&P500もオルカン為替リスクもあるんですけどね)
リターンは為替より少ないかもしれない。
でも、安心して眠れる投資こそが、本物だと気づきました。
評価益40%——でも、これは「相場のおかげ」
冒頭にも書きましたが、もう一度、ここで強調しておきます。
現時点で、私のインデックス投資の評価益は、約40%です。
旧つみたてNISA、新NISAを合わせたインデックス全体で、この水準。
数字だけ見れば、ほぼ理想的な成績です。
でも、繰り返し言わせてください。
これは、相場のおかげです。
ここ5〜7年は、米国株も世界株も、歴史的に見て異常なほど好調でした。
・S&P500は、何度も最高値を更新
・AIブームで、米国大型株が爆発的に上昇
・インフレと低金利の影響で、株式に資金が集中
・円安も追い風となり、為替効果でも利益が乗った
つまり、「インデックスをただ持っていれば儲かる時期」だったのです。
私が特別に上手かったわけではありません。
私が選んだファンドが、特別に良かったわけでもありません。
ただ、淡々と積み立てて、売らずに持ち続けただけ。
それだけで、これだけの評価益が乗りました。
逆に言えば、この相場が永遠に続くとは限らないということです。
これから、暴落が来るかもしれない。
今後5年、横ばいや下落が続くかもしれない。
評価益が、半分になる日が来るかもしれない。
それでも私は、売らずに持ち続けるつもりです。
なぜなら、インデックス投資の本質は——
「短期の上下に一喜一憂せず、長期で人類の成長に乗る」こと。
評価益40%という今の数字は、ボーナスのようなもの。
本当に大事なのは、これからも続けていけるかだと思っています。
暴落のとき、私はどうしていたか
4年の積立期間の中で、何度か下落局面がありました。
2022年の下落、コロナ後の調整、地銀ショック。
そのとき、私は何をしていたか。
答えは、何もしませんでした。
積立は、止めない。
売ることなんて、考えもしない。
ただ、いつも通りに積立を続けた。それだけです。
これは、長く積立を続けていると自然にできるようになります。
最初の頃は、含み損が出ると気持ちが沈むこともありました。
でも、何度か下落を経験するうちに、こう思えるようになります。
「下がっているということは、安く買えているということだ」
積立は、下がった時にこそ威力を発揮する仕組みです。
高い時は少なく買い、安い時は多く買う(ドルコスト平均法)。
頭ではわかっていても、最初は怖い。
でも、続けていると、怖さが「安心」に変わる瞬間が来ます。
そして気づいた、「インデックスの出口」という宿題
ここまで、入口の話と運用中の話をしてきました。
でも、最近定年が近づくと、もう一つの大きな宿題を考える様になりました。
インデックスの「出口」——つまり、取り崩しの話です。
インデックス投資には、ある宿命があります。
それは、配当がほぼゼロということ。
S&P500もオルカンも、配当は自動的に再投資されます。
だから、利益は評価額として積み上がる。
売らないと、一円も現金にならないのです。
積み立てている時は、それでいい。
でも、退職後は違います。
頭では、わかっています。
世の中には、たくさんの取り崩し戦略があります。
4%ルール、定率取崩、定額取崩——
どれも、理屈の上では完璧です。
私もこの理論を勉強して、出口戦略を立てています。
でも、ふと立ち止まって考えたのです。
「机上ではわかる。でも、心はどうだろう?」
ここで、米国MMFの経験が頭をよぎります。
あのとき、私は儲かっているのに、心が傷ついたのです。
50万円の利益が出ているのに、毎日の為替変動で感情が揺さぶられた。
「儲かる」ですら、心が痛むのが投資です。
ならば、「減らす」のはどうなのでしょうか。
積み上げた評価額が、毎月確実に減っていく光景。
増えていく安心感とは、真逆の景色です。
私はそれに、耐えられるだろうか。
正直、わかりません。
65歳から取り崩しを始める日が、もうすぐ来ます。
机上の戦略は完璧でも、実際にその日を迎えたとき、自分の心がどう動くか。
まだ、私は知らないのです。
これは、これから経験する未知の領域です。
だからこそ、今のうちに心の準備をしておきたい。
そして、その経験を、いずれブログで正直に書いていきたいと思っています。
入口のリアルは、世にあふれています。
でも、出口のリアルは、これから自分で書ける、数少ないテーマだから。
FIRA60に向けた「3段階の出口戦略」
そんな「心の準備」も含めて、私のFIRA60に向けた戦略は、3段階です。
【第1段階】60歳まで:新NISA枠を埋め切る
5年で、夫婦の新NISA枠(元本3,600万円)を、満額埋める予定です。
月25万円と成長投資枠を今のペースで積立を続けていきます。
これが、老後資産の最後の積み上げ期になります。
【第2段階】60〜65歳:現金中心で生活
退職金の一部は、現金クッションとしてそのまま温存します。
取り崩さない。
代わりに、現金預金を中心に5年間を過ごす。
他にも補助的な収入はありますが、メインは退職金と現金預金です。
この5年間で、インデックス資産には触らない。
複利の力を、最大限活かすためです。
そして何より、インデックスを取り崩す心の痛みを、5年遅らせることができます。
【第3段階】65歳〜:インデックス取崩しへ
65歳から年金が始まります。
そこから、インデックスの取崩運用を開始する予定です。
4%ルールに近い形で、ゆっくり崩していく。
退職金の現金クッションは、いざという時の備えとして残す。
このとき初めて、私は「育てた資産を、自分の手で減らす」という、未知の体験をすることになります。
この3段階に分けることで、「使うフェーズ」と「育てるフェーズ」を切り分けることができます。
「全部一気に取り崩す」のではなく、
「今動かすお金」と「育て続けるお金」を分ける。
これが、私が4年のインデックス投資の中でたどり着いた答えです。
結論:4年で気づいた、5つのこと
48歳で再開した投資が、58歳でインデックスに積立だけで評価益40%まで来ました。
そのうち、本格的なインデックス積立は4年間。
短いようで、長い。
学んだことを、最後にまとめます。
① インデックスは、最強の安心装置
為替で揺さぶられた私が辿り着いた答えです。
「人類の成長」に投資すると思えば、暴落も怖くない。(為替リスクも気にしない)
眠れる投資が、本物の投資です。
② 評価益は、相場のおかげ
40%という数字は、私の実力ではありません。
ここ数年の異常な好相場が、たまたま重なっただけ。
謙虚に受け取ることが、長く続ける秘訣です。
③ お金の置き場所は、シンプルにまとめる
バラバラの保険、特定口座、その他金融商品を、新NISAに集約しました。
整理は、利益と同じくらい価値がある。
④ 暴落のときは、何もしない
積立を止めない。売らない。
「何もしない」ことが、一番難しくて、一番効く戦略です。
⑤ 出口の痛みも、投資の一部
育てる楽しさだけが投資じゃない。
「減らす痛み」も、これから私が経験する投資の一部です。
机上の戦略は完璧でも、心がどう動くかは、その日にならないとわかりません。
最後に、これから投資を始める50代の方に、一つだけ。
「迷っている時間より、始めた瞬間に勝ちが決まる」
48歳で再開した私が、4年のインデックス投資で実感したことです。
完璧な戦略を待つ必要はありません。
小さく始めて、続けながら学べばいい。
私もまだ、道の途中です。
60歳の出口に向かって、これからも淡々と続けていきます。
そして、その「出口で感じる痛み」も、いずれ正直に書き残していきます。
※ この記事の数字について
この記事に出てくる数字は、すべて私自身の実体験です。
個別の投資判断は、ご自身の責任でお願いします。
投資には元本割れのリスクがあります。


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